雑草のはなし10「浜辺の雑草」
今年の夏
もう数ヶ月前、海に行ってきました。砂浜にもいくつかの雑草(と言っていいのかどうか‥)が生えていました。
雑草の定義には色々とあって、「人間生活に密着した植物」とか、「人間の生活によってかく乱された土地に生える植物」、または「雑草とはその美点がまだ発見されていない植物である(エマーソン)」というちょっと格言めいたものまであります。
結局、雑草は人間の都合で選ばれている植物群という感じです。薬効成分があれば「薬草」となるし、食べて美味しければ「食用植物」とか、「作物」扱いになります。
そんな曖昧な基準で考えてみると‥砂浜の植物を雑草と捉えるのはちょっと拡大解釈のような気もします。人間生活に密着、邪魔をするような存在ではないという印象です。美点がまだ発見されていないという点は該当するかもしれませんが。
砂浜で育つ
砂浜に生育する雑草(植物)は塩分+乾燥の影響もあって、あまり種類が多くありません。だから、名前を覚えるのは楽な方なのですが、それでもたまによく分からないものがあります(調べれば大体分かります)。
話が少しそれますが、雑草の名前を聞かれるとちょっと緊張します。図鑑のこの辺かなというくらいは思い浮かぶのですが、その場で聞かれると何だっけ?ということがあります。
今回、砂浜で見つけたのはハマアカザ、ハマヒルガオ。もう1種はオカヒジキ‥かと思っていたのですが、葉が短いので、別のものかと調べてみたらハリヒジキという名前が出てきました。
名前の特定の分野は中々、厄介なので、正直なところあまり深く触れないままに過ごせたらなと思ったりします。