雑草のはなし11「使い道を考える」

宝探し

ちょっとだけ散歩をしてきました。何か面白い雑草が無いかと見て回ったのですが、良さげなものは見つかりませんでした。‥と書くと、何が面白くて、何が良さげなのか?となると思いますが、実はちゃんと自分なりの「面白い」、「良さげ」があります。

それは、「何かに活用できるかどうか」です。雑草を使うと言っても、動物に例えればライオンやキリンみたいなものなので、こちらの思い通りにいかないことばかりです。

こんな使い道

例えば、イネ科を見ると、芝生のように土を覆う緑化植物として使えないかと考えます。普通、植物は光を得やすいように上に上にと伸びるので、芝生は刈り込む必要が出て来ます。

でも、雑草の中にはたまに、上に伸びにくい(矮性・わいせい)個体があります。上に伸びなければ、刈り取りの手間が省けるので、とても便利な性質です。ただ、四つ葉のクローバーよりも見つけにくいので、たまに使えそうな雑草に出会うとワクワクします。雑草でワクワクはちょっと怪しいですが‥。

それから、雑草の花は小さいですがよく見るととてもキレイです。だから、花から色素を取り出せないかとか、それで万年筆のインクを作れないかとか考えています。それと、自然の配色を覚えていると、資料のデザインなどにも応用できます。

よく雑草の活用というと、食べると連想される方が多いのですが、アクが強かったり、毒のある雑草もあるので、注意した方がいいと思います。めちゃくちゃ美味いという存在というよりは、変化球の野菜くらいに捉えておくのが良さそうです。

今日、見つけたアキノノゲシはレタスと同じキク科なので何となく野菜っぽい外観でした(本当に美味しいかは別として)。

逸話

最後にもう1種。ヨシ(アシ)の壁が一面に広がっている様子を見て、石田三成のことを思い出しました。豊臣秀吉に対して、「淀川のヨシに税金をかけさせて欲しい」と願い出た逸話があります。

今ならば雑草に税金をかけてどうするのかという話ですが、当時、ヨシは屋根などに使用されており、今で言うところの建築資材のような存在でした。そんな取り放題の資材だったヨシに税金をかけた着眼点はとても面白いと思います。

そんな訳で、無数に存在している雑草を資源・資材として生かすことは決して夢物語ではないと思いながら観察をしています。

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