雑草のはなし22「雑草を育てたくなった去年」

2019年の冬のこと

昨年‥2019年の11月、もう冬が近いというのに、もう年末も近いというのに、無性に栽培がしたくなって小道具を仕入れてきました。もちろん、雑草を育てようという心づもりでした。

ただ、寒さが増しているこの時期はさすがの雑草もあまり大きくならないし、種類によっては枯れてしまいます。一方で、春の陽気で大きくなる雑草の芽は既にたくさん発生していて、じっと冬の地面で耐えている状況です。

雑草を育てる道具

世間一般では、雑草を育てようという発想自体が無いので、どんな道具が必要かと思う方もいるかもしれません。簡単に答えると、何でも使えます。

何が何でも園芸用品を使う必要はないし、100円ショップの容器でも十分育てることができます。ただ、100円ショップの商品は値段相応なので、紫外線に当たるとすぐにボロボロとなります。

以前、100円ショップから2箱くらいの容器(1箱に20個入り)を買ってきて栽培試験をしたことがありましたが、使い捨てに近い状況でした。それでも、実験に合った道具探しは楽しくて、どう使うかを考えながら100円ショップやホームセンターを徘徊していました。

茶道で使用する茶碗の中にも、元々、別の用途で使用されていたものを「見立て」て茶碗としたものがたくさんあります。雑草の栽培に必要な道具も、完全に「見立て」の世界です(そもそも、専用の道具が無いので)。

水田に生える雑草だったら水を貯めるために穴の無い容器を、乾燥を好む雑草だったら、水はけ用の穴をたくさん開けるとか、乾きやすいように砂を使用するなどの方法があります。

ちなみに、こちらの写真の白い植木鉢(と思っていた)の正体は‥何と骨壷でした。

プラスチック製の植木鉢が普及していない時代に、大量に集めることができて、しかも丈夫ということで選んだのかもしれません。裏側には、水を排出するための穴が開けられています。

だから、かたちとしては、完全に植木鉢になっています。雑草栽培に限った話では無いのですが、こういう感性が非常に大事だと思います。骨壷を植木鉢に見立てた雑草界の利休みたいな人がいたのだと思うと愉快になります。

今回買ったもの

さて、それと比べて、今日買ってきた道具は、ジョウロ、プラスチックの容器、土が流れ出ないように容器の底に敷くシートの3種でごくごく平凡なものでした。こんなのでも、十分に育てることができます。

本当は、イネの育苗箱を使おうと思ったのですが、時期外れのせいかお店に置いていませんでした。たぶん、地方で募集すればタダでもらえる代物かと思います。新品を買っても200円しないくらいです。そんな訳で、雑草生産に占める物品の費用はごくわずかで、ほぼ人件費(手間賃)です。

ちなみに、育苗箱で育てるとこんな感じになります。

ただ、梅雨の頃の高温多湿な季節には殺菌剤も使用することがあります。でも、基本は水管理だけです。そして、ほったらかしで大丈夫です。栽培用の土は、研究室時代にたまたまたどり着いたオススメのブレンドがあるのですが、その辺の畑の土でも十分に育ちます。

‥と、書いてみたものの、これを読んだ方が、急に雑草を育ててみたくなる可能性は限りなく低いはずなので、せめて、こんな世界もあるということを知ってもらえたらと思ってまとめてみました。

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