雑草のはなし30「雑草の育て方②」

いつ育てるか

引き続き雑草の育て方の話です。
「雑草のはなし29」では種子の準備(処理)を中心に書いたのですが、その後のことになります。

栽培の開始は、3月~4月くらいが最適な季節となります。
ここ数年は5月の連休が明けると一気に暑くなるので、春のほどよい暖かさの頃に種子をまくのがお勧めです。

後は、暑さが一段落した9月頃からの栽培も向いています。
ただ、日長が短くなるので、茎が伸びて徒長気味になってしまいます。温室内であれば、基本的に、芽生えの状態までなら年中育てられるのですが、自然に近い状態を目指すならばやはり、春の3~4月となります。

土の条件

雑草を栽培するための土壌は、育てたい雑草が生えている土地と同じものを使用するのが一番です。
砂地なのか、黒土なのか、赤土か‥生育地の土をちょっと掘ればすぐに分かります。

ただ、そこの土をそのまま栽培に使用すると様々な雑草の種子が混ざっているので、播種した雑草がどれか分からなくなる場合があります。

慣れてくれば、雑草の芽生えを見分けることが可能になるのですが、最初は雑草の種子が混ざっていない市販の園芸培土や砂での栽培がお勧めです。砂を使用する場合は、肥料を少し入れた方がよく育ちます。

使用する砂の量にもよりますが、市販の化成肥料(粒)を一つまみ程度、混ぜ込みます。ただ、肥料を入れ過ぎると、根が焼けたりします。雑草はあまり肥料が無くても大きく育つ個体が多いので、肥料の入れ過ぎには注意が必要です。

もし、葉が肥料不足で黄色くなるようであれば、後で追肥をすれば大丈夫です。砂の欠点はすぐに蒸発するので、暑くなってからの栽培管理がものすごく大変です。昔、実験の関係で砂耕試験を行った際、水やりが少し遅れて、雑草が一気にしおれたことがありました。

その後、復活した姿を見て一安心したのですが、かなり気を使います。雑草が枯れた夢を見て冷や汗をかいたこともありました。

実は、雑草栽培に適した土(複数の土をブレンド)もあるのですが、もしも雑草を栽培してみたいという方は、色々な配合を試してみるといいと思います。適度な肥料分と水はけの良さがコツとなります。

最近、暖かくなってきたので雑草栽培用に植木鉢と土を買ってきました。
本当は特製のブレンド土にしたかったのですが、100円ショップだったので手頃なものを選んで買ってきました。

栽培が始まったら、また改めてご紹介したいと思います。

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