雑草のはなし7「管理と除草剤④」

事務所の庭の変化

ちょっと前に散布した除草剤の効果が出てきました。全て枯らす(雑草の科によって効果に差があります)選択制の無い除草剤を、霧吹きで散布しました。庭全体に散布すると、一面がまっ茶色になるので、特定の雑草だけに散布しました。

その結果、ヨモギが枯れました。

その下に芝生が生えているので、いずれヨモギの跡地は芝が覆うようになると思います。また、どこからか種の飛んできたユリ(タカサゴユリ)、

花のきれいなカワラナデシコは、花が終わるまでは庭に居てもらおうと思います。

1つの思い出

以前、福島でのボランティアで、あるご家庭の庭の草刈りをしたことがありました。その際、花の咲きそうな植物と、明らかに園芸種と思われる苗は全て残したのですが‥別の方がきれいさっぱりと刈ってしまいました。

人によっては、全てが雑草に見えるんだなと気付いた出来事でした。手間を考えれば、一律に刈り取ったり、除草剤を散布して枯らす方が圧倒的に楽なのですが、そこに知識をちょっと足すだけで残したい植物をそのままに、雑草を管理することができます。

除草剤も使いようで、春先のまだ雑草の芽が出たばかりの頃とか、出る前に処理した方が楽に管理できます。『上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず』という言葉がありましたが、現代でも通用すると思います。

また、除草剤の種類(選択制のアリ・ナシ)×処理時期(春とか秋とか)によって、その後の土地に生えてくる雑草の種類も変わってきます。

左側だけ除草剤処理

意図的に、雑草の種類を調整できるので、結構面白いです。ただ、そこに面白さを感じる人はごく稀かもしれませんが。

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