雑草のはなし17「除草剤、その後」

管理中の庭

ちょっと前の記録です。足元の庭が雑草だらけだったので、管理すると言い出したのが2019年8月のことでした。暑いから作業をしたくない‥と、草刈りはほどほどにして除草剤を使い、特定の雑草を狙って枯らしていました。

例えば、写真のコセンダングサですが、除草剤の散布前はかなり大きく成長していました。

葉や茎に霧吹きで除草剤を散布したところ、徐々に効き始め‥

除草剤散布から約1か月の段階では、完全に枯れました。

ただ、見栄えはあまり良くないし、大きな個体には除草剤が効きにくいので、ここまで大きくなる前に管理するのが一番です。

除草剤散布後の世界

一方で、除草剤を使用すれば何も生えなくなると思う方がいます。もちろん、除草剤の効果が持続しているうちは雑草の発生は抑制されますが、効果がずっと続く訳ではないので、当然また新たな雑草が生えてきます。

除草剤を葉や茎に散布した場合、地上を覆っていた雑草が枯れることで、光が入り込んだり、地温が変化することで地中に眠っていた雑草の種子が芽を出します。

除草剤散布後の足元でもその通りの現象が確認できました。群生していたヨモギが枯れた跡から、カラスノエンドウ(推定)の芽が出始めました。

小さいままに冬を過ごし春先から伸び始めそうです。まだ小さいと思っているうちに、急激に育つので、枯らそうと思うならば今のうちかと思います。‥そう書いておきながら、春先まではどう育つかを観察しようと思っているので、放置中です。

また、近所の方が除草剤を散布していた場所にも春の雑草・オオイヌノフグリがたくさん生えてきました。先に地表を覆っていたイネ科のメヒシバが枯らされたことで、その隙間を埋めるように発生していました。

雑草管理とは?

雑草は、自然の影響も受けていますが、実は人間の管理(草刈りや除草剤の散布)によって、減らしたものと別の種類が優先してきます。

雑草を減らそうと思って行動したにも関わらず、単に雑草の種類が置き換わるだけというのは皮肉な気もしますが、雑草管理とは「人間の生活にとって邪魔な雑草を、邪魔にならない雑草に誘導する(置き換える)作業」と理解すればいいかもしれません。

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