雑草のはなし27「冬の過ごし方」

冬はヒマ

どうしても冬の時期は枯野が広がっているし、雑草も小さいまま(生育はしている)なので、春を待つ感じです。そのような状況なので、室内での実験と、近所を散歩してきた話を書こうと思います。‥更新が遅くなったので、2020年1月の話です。

実験というと、大層な装置が無いとできないものと思われがちですが、身近なものを活用することでも十分可能です。

プラスチック容器や植木鉢などは、100円ショップで販売されているもので十分です。ただ、耐久性はあまり無いかもしれません‥。

実験

今回は、園芸用のロックウールをコップの中央に置き、水を張り、雑草の種子をパラパラとまいてみました。

雑草によって、発芽に最適な光や水分の条件が異なるので、この方法で全てが発芽する訳ではないのですが、気軽に発生の様子を楽しむことができます。

写真の左からコセンダングサ、シロザ、イノコズチです。

散歩

海の方に行ってみました。
何か珍しい雑草が生えていないかという程度のいつもの散歩だったのですが、ちょっとした意識を持って足元を観察してきました。

それは、
①冬の時期でも葉の色が鮮やか
②イネ科かカヤツリグサ科
③上に伸びずに横に展開する
という雑草探しでした。

なぜこのような条件で探したかというと、土地の緑化に使える雑草があったら面白いと考えたからでした。世の中には、芝生という選択肢が既にあるのですが、「新たな価値を足元から見出す」と普段から言っているので、実践してみました。

沿岸部は一面の枯野で、植林された松もちょっと寂しげでした。

イネ科はいくつか生育していたものの、これというものが無かったのですが、カヤツリグサ科が生えていました。枯れ葉に指を切られ、抵抗されたものの、持参したスコップで身柄を確保してきました。

特段、珍しいものでは無さそうでしたが、①と②の条件は満たしているし、もしかしたら③の条件にも合致するかもしれないので、観察を続けることにしました。

大体は、人間の思い通りには展開しないのですが、こういう地道な観察と実験が後々の資産になると思っています。

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